[PR]三井住友海上きらめき生命:医療保険のご案内と資料請求はこちらから

その他の器楽


Mozart

Concerto pour Basson et Orchestre

1st Mov.  2nd Mov.  3rd Mov.

 Basson : Fernand Oubradous

 Orchestre - dirction E.Bigot

モーツァルト/バッソンと管弦楽のための協奏曲  第1楽章  第2楽章  第3楽章

 Basson : フェルナン・ウーブラドゥ ウジェーヌ・ビゴー指揮 管弦楽団

 1937年頃 Gramophone < Mat.2LA1137-40 >


フェルナン・ウーブラドゥの名前はご存じだろうか。

彼を紹介する前に、バッソンという楽器について説明が必要だ。
バッソンは英語のバスーンのフランス名だが、じゃあドイツ語でファゴットのことかというと、これが微妙に違う。写真(webで調べてみたがなかなか見つからない!フランスの画家ドガにオーケストラボックスを描いた有名な絵があるが、そこにフルートのアルテと共に描かれたファゴットのような楽器を演奏している奏者が吹いているのがバッソンだ)で演奏姿を見れば「なんだ!やっぱりファゴットじゃないか」と言われそうなほどよく似ている。しかし、フルートのフレンチモデルとカバードキーの楽器の違いよりは大きな差異がある。

フレンチ・バッソンはファゴットよりキーメカニズムが単純でキーの数もファゴットの半分くらいと聞く。おそらく、パリ音楽院でベーム式メカニズムを積極的に取り入れて開発されたものと想像する。戦前のパリならびにフランスのオーケストラ、あるいはギャルド・レピュブリケーヌなどでは標準的な木管低音楽器だったのだが、戦後徐々にドイツ式(ヘッケル式とも呼ばれる)に圧され、最近ではフランス国内でも少数派になりつつある。理由は簡単で、その音色が「ファゴットより開放的で明るくやや細身であること」がどうこうより、この楽器を音楽院で学んでもフランス国内以外では就職できないからだ。それほど、似て非なる楽器だ。

日本人で日フィルの奏者にお一人、バッソンを吹いている方がいるという情報があったが、健闘を祈りたい。(でも、オケにとってはどうなんでしょうね?フルートの木管、金属管同居状態よりも、もっとすさまじい状況だと思う。まあ八百万の神が同居する日本だからいいんでしょうけどね。)また、奏者に向かってこちら側から見て、いちばん目立つベルの部分(煙突のさきっぽ)のデザインがヘッケル式とフレンチバッソンで特徴があったのだが、ヘッケル式にバッソンと同じフレンチベルを付けている奏者もいて、まぎらわしいこと甚だしい。しかし、善良な市民として普通の生活をしている中で、バッソンをファゴットと間違ってしまう危険性はほとんどない、ファゴットを見たらファゴットと思えばいいし、バスーンと呼んでもいっこうにかまわないのでご安心を。

しかし、バッソンはいい!。クリュイタンス指揮のパリ音楽院管弦楽団のCDで耳にするのは紛れもなくバッソンだ。ラヴェルやドビュッシーの管弦楽には、この音色でなくてはならない魅力がある。デュカの「魔法使いの弟子」などでもバッソンが小気味良いフットワークを聴かせてくれるが、これはファゴットでは出ない味わいだ。ファゴットはヒドイ鼻炎にかかったような(以下省略)

で、ウーブラドゥ。

ウーブラドゥの名前は、戦前フランスで録音されたSPでは、しばしば見受けられ、フルートのモイーズと同じくらい有名だ。もちろん、音楽院のオケでも演奏しているはず。戦後は指揮者としても活躍し、最近はその復刻CDもたくさんプレスされている。ムラマツから出ているモイーズの復刻CD(全集)には、ベートーヴェンの「フルート、バッソンとピアノのためのトリオ ト長調」が収録されており、モイーズとの共演を聴くことができる。これ、僕はモイーズの演奏の中でも名演中の名演だと思う。

そのウーブラドゥのインタビューを紹介したwebページ(その後このページは消滅してしまった・・・)をUK-Yahooの検索で見つけたのだ が、そこにモイーズの名前が出てくる部分があった。

F.O.: I have one which marks my debut as principal. Imagine this: one day I found myself
the only bassoonist for a rehearsal of a Beethoven symphony, the second, I think. Well, in the
Beethoven symphonies it’s the second bassoon part which is the more important. I played all
the bass lines from memory; Gaubert noticed but didn’t ask me to do it. That was the beginning
of a collaboration with him. He asked me to play the Mozart concerto at the Societe, carrying
me to a privileged level then reserved for Marcel Moyse alone.

詳細な翻訳は面倒なので、かいつまんで言えば、彼(ウーブラドゥ)がゴーベールの信用を得て「音楽院のオケのコンサートでモーツァルトの協奏曲をソリストとして演奏してみないか?」と声をかけてもらう経緯が紹介されており、実はそれが、それまでモイーズにだけ特別に与えられていた特権であった、という証言が添えられているのだ。う〜ん、モイーズってそれほど特別な楽団員であったわけだ・・・。


戻る   メニューへ戻る

 


[PR]ベビー用品はたまひよ♪:子育てが楽しくなる便利アイテムいっぱい